■ボルト部・EVA完全密閉固定式
▼取付<材・設置面とボルト周囲の完全密着と密閉式 EVA発泡ウレタン素材(5倍発泡)採用
反発力があり密度のあるウレタン素材は、柱材面に安定した状態で取付けられます。
また、EVAには取付ボルトのための穴は事前に加工されておらず、取付の時に初めて材下穴と同時にあけられます。
そうすることにより、ボルト軸周囲に完全に密着させると同時に柱材下穴加工部を完全に密閉することができます。
通常の金物では、ボルト用の長穴が事前に加工されており、ボルトを取付けた後の長穴周囲からは柱材が覗き見えます。
もし仮にも、シロアリ防止消毒された材に柱中心まで下穴を開けボルトを差し込み、周囲が露出していたとしたら、後にどんな可能性が残るでしょう ?。
人の目から見れば、なんら影響の無い範囲の小さな傷にしか見えないかもしれません。
しかし、シロアリのような小さな生き物の目から見たら「きっと進入できる!!」という可能性を持たせることにはならないでしょうか?
シナプスの金物作りの根源に、「リスクを残す可能性は事前に取除く」という補強後の将来を見据えたつくりがあります。
そのことは「特許」で高い評価を得ていることでもご理解いただけます。
◎ EVAフォーム(5倍)
・耐水性、耐湿性、柔軟性、耐薬品性、耐紫外線、衝撃に強い。
※特許庁の評価書

■蟻進入の防止も兼ねるEVA発泡体・固定ボルト周囲と固定部を完全密閉し保護します。
★EVAのボルト穴加工

▼金物を取付ける為にあけられるボルト穴周囲を、EVA発泡体が完全に密閉します。
▼下穴を開けることで考えられる材への悪影響(害虫・水分)等の進入を100%回避することが可能です。
▼金物に加わる衝撃力も金物の形状とEVAにより効果的に緩和させることが出来ます。
◇高耐力補強金物の弱点を補い 実現の為のプロセス・考案
金物の補強力を活かしながら固定ボルトや柱材の破壊を防ぐことができる金物。
高耐力で強固な補強金物の一つの弱点例として、補強金物によるボルトの破壊、「剪断」があります。※「剪断力」ボルト軸を強い力でを断ち切る力の事
強固に固定すればするほど、一見しっかりと補強ができたように思えますが、その分ボルト軸に断ち切る力が強く働き、逆効果となります。
この破壊力を回避しボルト部に柔軟性を持たせる為の役目に「EVA発泡体」を採用し、耐震強度を解決しています。

金物としての本来の強さ「補強力」を確実に保ちながら、弱点となるボルト部にのみ「二つの緩和性」を持たせました。
本体はご覧のように強力な構成になっています。
コーナーの突っ張り「斜板」が三辺備わり強力な構成になっています。(※L金物フルセット時)

緩和部が無ければ、ボルト軸に「剪断力」が加わり、ボルト頭部の破壊を招く可能性があります。

◇解決の為の設計と実現
解決策として、ボルト取付部には(EVA発泡ウレタンの■赤)が金物下部に貼られています。
このEVAは、5倍発泡という容易に押しつぶす事が出来ない硬さと復元力、素材のねばり(ゴムに近いのび)を持っています。
この性質を活かし、固定力と緩和製の二つを両立させています。
50mm角の■赤EVAが金物に強い力で押しつぶされて固定されます。
※EVAはスポンジとは違います。

その時にEVA部の金物が柱材との空間を確実に残す目的で、金物本体の形状が凹凸に加工されています。
EVAを完全につぶすことは不可能な形と、どんなに強くボルトを締付けてもEVAは圧縮された状態で金物と柱材間に存在することになります。
この存在しているEVAが強い衝撃力を受けたときにのみ、可能な範囲でズレを生じさせ、衝撃力を緩和させます。

また、ボルトに加わる「剪断」は、金物と柱材のわずかな隙間「距離」分傾くことで、ボルト軸に加わる力を最小限に留め守ります。
更に、ボルト軸保護にはもう一つの有効な考案が働いています。
それは★EVAのボルト穴加工の写真をご覧下さい。

加工ドリルの周囲にEVAが存在していることがお分かりになるかと思います。
ドリルでも完全に穴あけ取り除くことが難しい素材特性「ねばり」を持っています。
金物の長穴にぶつかる為には、まずEVAをつぶし切らなければなりません。
ようは、ぶつかる前に衝撃力をEVAに奪われる形となり、最終的に緩和された状態で金物と接触することになります。
このように、L金物の形状設計には補強金物としての考え抜かれた考案と、活かす為の材料、高価なEVA部材やボルトをセットし完成されています。
◇新しい発想と確かな補強力
材角補強金物として、全く新しい発想の製品です。
キャッチL金物は、柱材の結束力と木組角の歪みを強力に補強・防止します。
柱材による木組の面剛性力と構成を高める補強金物として、軸組みの接合部の結束力を強化したい箇所に、是非ご使用ください。